メンタルヘルスマネジメントであなたの心の健康は本当に守れる?

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いまや多くの企業で導入されているストレスチェック。これは国が推奨しているメンタルヘルスマネジメントの一環として実施されています。私も毎年受けていますが、いまいち機能しているのか?と疑ってしまうことがあります。

そんなストレスチェックに関連づけて、メンタルヘルスマネジメントについて詳しく話していこうと思います。

メンタルヘルスとは

メンタルヘルスとは言葉のとおり「心の健康」のことで過度なストレスのない毎日がいきいきと過ごせる状態のことです。基本的にはメンタルヘルスマネジメントというのは、会社が労働者の心の健康を保つために実施するものです。

社会人の3つのストレス要因

国は、事業所・労働者を対象として労働環境の実態や、仕事や職場におけるストレスや身体的健康についての実態を把握し、改善につなげるための資料とするために毎年調査されているものです。

その資料の中で、職場で強いストレスがあるか?という質問に、6割近くの人が「ストレスがある」と回答しています。

(画像元:平成30年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況

また、ストレスに感じる事柄として主なもの3つ(以内)あげてもらったところ、次のような結果となっています。

・仕事の質・量(59.4%)[前年度62.6%]
・仕事の失敗、責任の発生等(34.0%)[前年度 34.8%]
・対人関係(セクハラ・パワハラを含む)(31.3%)[前年度30.6%]

これをみると、まだまだ過重労働がはびこっていることがわかります。個人的には過重労働でしか利益を上げられないなんて、経営者の力量のなさだと思う。そういう経営者って淘汰されてほしいと切に願います。


(画像元:平成30年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況

そして、注目すべきは下の図です。


(画像元:平成30年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況

この図は、ストレスを”相談できる相手”と”実際に相談した相手”の割合を示した図です。

これをみると、圧倒的に「上司・同僚」「家族・友人」で占められています。

それに比べて産業医や社内の衛生管理者がとても少ないのが、なんとも国の施策がうまくいっていないのがわかります。

私の経験からも、産業医の先生は内科医であることが多く、身体的な問題に対してアドバイスはもらえると思いますが、心理的な相談をしようとは思えません。産業カウンセラーのような心理サポートをしてくれる会社というのは皆無に近いのが現実です。

メンタルヘルスマネジメントの必要性

ストレスの3大要因である仕事の量や質、仕事の失敗、人間関係、これらは場所を”学校”に変えても当てはまります。ということは、現代人は学校にいる時から社会に出て働き続けている限りストレスを受け続けているといえます。

これだけストレス要因の多い世の中ですから、メンタルヘルスをよりいい状態に保つことは必須スキルといえます。それと同時に会社の方も、メンタルヘルスを支える仕組みを用意しなければいけない、というのが今の会社のマネジメントの流れになっています。一応ね。根性論ではなく、一刻も早くマネジメントの仕組みの中に組み込まれて一般的になってほしいです。

メンタルマネジメントとメンタルヘルスマネジメントの違い

”メンタルヘルスマネジメント”と似た言葉で”メンタルマネジメント”があります。

・メンタルマネジメント・・・モチベーションアップのための自己管理のこと。例えばプレッシャーの克服法や適切なリラックス法など「最近なんだか仕事のやる気が落ちてるな」という時に活用されます。
・メンタルヘルスマネジメント・・・精神衛生や心の健康を保ち、働く人のメンタルがマイナスにいかないように、うつ病などの精神疾患の早期発見、早期治療を目的として、会社側が整備するものです。

この両者の違いは、メンタルマネジメントが「人→人」の支援だとしたら、メンタルヘルスマネジメントは「会社(組織)→人」の支援になります。

代表的なメンタルヘルスマネジメント法

ストレスチェック

2015年から労働安全衛生法において、労働者が50名以上の全事業所では1年に1回のストレスチェックの義務化が定められています。ストレスに関する質問に答えていくもので、集計・分析された後、回答者にアドバイスとともにバックされます。

実施状況はというと、ちょっと古くなってしまうのですが、2017年では雇用者1000人以上の大企業では99.5%、50〜99人の小規模の事業所でも78.9%と、高い実施率でした。今はもうちょっと増えてるんじゃないかなと思います。

(参考:ストレスチェック制度の実施状況

ストレスチェックでひっかかることはまれ

ストレスチェックはたしかに高い実施率なのですが、じゃあどれだけの人が”高ストレスでケアが必要”と判断されているのか?

ストレスチェックを受けた労働者のうち、医師による面接指導を受けた労働者は全体で0.6%とされています。大企業においては0.5%、小規模事業所においては0.8%でした。

個人的には「ん?少なくない?」という印象です。高ストレスと言われている現代で、先進国で若者の自殺者がトップと言われている日本において、ストレスチェックで引っかかって医師の面接指導を受けるのが1%にも満たない・・・。

謎・・・、むしろストレスチェック自体がきちんと機能しているか見直す必要があるのではと思います。

ストレスチェックを受けていて思うことは、質問の項目が、もはやうつ病発症してるレベルの人以外「大丈夫」というくらい大雑把に感じます。

軽度の心理的不安感に対処することが大事

重度の精神疾患は脳を破壊します。それを回復させるには、時間もお金も費やしてしまう。だから、そうなる前の軽度のひっかかりの時に対処するのがとても大事。

年に1回のストレスチェックだけに頼るのではなく、定期的にセルフチェックをして、必要ならば休暇をとったりカウンセリングを利用したりして、自分のメンタルを健康に保つよう心がけるようにしましょう。

■最後に自分を守るのは自分

yoga

メンタルヘルスマネジメントの義務化がどんどん進んではいますが、終身雇用も崩れた今、会社が面倒見てくれると頼りすぎるのは危険です。やはり最後に自分を守るのは自分なのです。

メンタルのセルフチェック、セルフメンテナンスをして、より充実した人生を過ごしてください。

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