DX推進のゴールは?「DX推進指標」で見えてくるぴったりのKPI

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2018年に「2025年の崖」「年間12兆円の損失」というかなりセンセーショナルな言葉ではじまったDX推進。3年経った現在、ほぼほぼ進んでいないことがわかっています。

今はテレビやネットでもDXについて話題になるので、DXとは何か?はなんとなくでもわかっている人が増えている印象があったのですが。うーん、残念。

でも、改めて考えてみるとDXを導入して会社にどんなメリットがあるのか、何ができていれば及第点なのかという部分が不明瞭なような気がして、今回DX推進のメリットと公表されている指標について調べてみました。

DX推進指標とは

まずはじめに公表されている「DX推進指標」は「これができたらOK」という絶対的なルールではなく、DXの推進にあたって最低限備えておかなければならない企業のあり方を大まかに示している項目です。

これらの項目を会社全体で議論して埋めていくのです。つまり各企業でのDXの推進の目安となるものであり、企業がDXを実施して得られる結果(メリット)のKPI*を明確にしてくれます。

KPIはプロジェクトの大きさに関係なく重要なもの、というのは常識だと思いますがDXの推進にあたってもそれが当てはまるのです。

KPIがないとどうなる?

最終的なゴールを思い描いていても、中間目標がなければDXの取り組みも中だるみしてしまい、結局勘や経験に頼り、逆戻りなんてことになりかねません。

KPIを利用してDXが自社でどれくらい成熟(浸透、運用)しているのか、この(DXの)方法やツールは自社に合っているのか、こういったことを確認した上で今後どうやって進めていくのか、を議論していくのが理想です。

*KPI(Key Performance Indicator):重要業績評価指標

KPIは中・小目標のようなものなので、KPIを考える前に本目標となるKGI**を設定することが不可欠です。

**KGI(Key Goal Indicator):目標達成指標

どうやって指標を作っていくのか

DXのこともよくわかっていないのに、指標なんてなおさら作れないよ!そう思う方も多いと思います。

経産省が以下のような「DX推進指標」作成の雛形となるものを公表しています。ガイドラインもあるのでチェックしてみるといいですね。


画像元:デジタル経営改革のための評価指標(「DX推進指標」)|経済産業省

この指標を使うことで、企業が簡易的ではあるのですが自己診断することができます

内容は、2つの項目に分かれています。

◎DX推進のための経営のあり方、仕組みに関する指標
 ー 「DX推進の枠組み」(定性指標
 ー 「DX推進の取組状況」(定量指標
◎DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築に関する指標
 ー 「ITシステム構築の枠組み」(定性指標
 ー 「ITシステム構築の取組状況」(定量指標

定性指標と定量指標

通常、指標は定量的数値がほとんどですが、DX推進にあたっては定性指標により細かく「状態」をみていきます。例えば・・・

・DX推進の意義が社内外に浸透しているか
・DX推進をしていく覚悟や心構えがあるか
・リーダーシップを発揮してDX推進をしているか

これらに対し形だけの「やってます」は通用しません。体制だったり人事、KPI、外部との連携といった項目からもわかるように、取り組む内容をみれば本気度はわかるようになっています

また、これらの指標は’やった’、’やってない’といった文脈で証明するものではなく、0〜5の5段階評価を用いてさらにエビデンスとなる資料も必要になってきます。

これによりお偉いさんのバイアスも外れますし、悪しき慣習である忖度もなくなります。ふ~。

キークエスチョンとサブクエスチョン

定性指標の中にはさらに「キークエスチョン」と「サブクエスチョン」があります。

キークエスチョンは経営者や会社上層部により決定されます。

サブクエスチョンはキークエスチョンの対象者に加えて(あれば)DX推進部門、IT部門、事業部門のメンバーで議論しながら決めていきます

ポイントは、IT部門やデジタル部門と呼ばれている人たちだけで進めてはいけないということです。自社のDX推進には経営者が理解と責任をもって進めることでより成功に近づきます

診断結果とベンチマーク策定

そして、これらできあがった指標をIPA(独立行政法人情報処理推進機構)または経済産業省に提出することで、分析され全体データとの比較が可能な診断結果(ベンチマーク)が返されます。

そして企業はこれをもとに、DX推進を見直し推進することができるのです。

指標を作るメリット

指標を作るメリットとして次の5つがあります。

1.認識を統一できる

会社の一部だけIT化しているからDXできている!なんてことが横行していますが、それはDXとは言いません。ITシステムの導入、仕事の効率化、人材の育成、そして企業の変革を伴ってはじめてDX成功と言えます。

2.他者との比較ができる

「DX推進指標」によりできたベンチマークを使うことで、自社と他者との比較をすることができます。

3.事例をみることができる

さきほどのベンチマークの続きになりますが、自社と似たような業態の事例をみることで、効率的に成功への道を辿ることができます。

4.進捗を確認し、変化を実感できる

KPIにより進捗状況がわかりやすくなり、変化(進歩)が実感しやすくなります。

5.次の一手が明確になる

DX推進プランが妥当だったのかも含めて、次の一手が明確になります。

もう勘や経験に頼った経営はやめよう!

コロナ禍においても、遅々として進まないリモートワークしかり、まだまだ経験や勘にしたがった事業判断が続いています。また、ベンダーの言うがままに、不要なオプション付きまくりのシステムを使っていたりというのも目にします。

今は、分析ソフトもBIツールも多種多様にあり、勉強の場も無料で数多く提供されています。

ぜひ、これらを活用して、勘や経験に頼らないデータドリブンな企業が増えて欲しいなと思います。

管理人の会社も遅々として進まないのですが、1人でコツコツと研鑽して、DX取り組みの機会を虎視眈々と狙っています。

中年でもDX人材なれます。一緒にがんばっていきましょー!

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