一斉を風靡したした投資熱はいったいどこへ?
世界的なお金ばら撒きがあって、日本で大きな投資ブームが起こったのが2020~2021年でした。けれど、2022年は日本を除く各国の金融引締めや利上げとともに、大きな株安の波が押し寄せています。
安くなっているんだったら『買えばいいじゃん』
そんな単純でないのが今の日本、世界の状態です。
それは未曾有の円安と世界経済の関係が関係しています。
24年ぶりの円安
現在『日本円』は1ドル135~136円近辺をウロウロしている状態。一時は137円までいったことからいずれ140円になることも十分考えられます。(なんと巷では150円説も!)
しかも、この円安の勢いはここ半年で急激に進んでいて、これほどの円安は24年ぶり。(2022年7月時点の情報)
これだけ円安が進むと、米国株が安くなったといえ、手元から出るお金は大きくなります。例えば、あなたがMicrosoft社の株を10株買おうと思う時、現在の価格は1株$267.66なので、
現在あなたが支払うお金は、364,242円(1ドル136.08円換算)、
それが去年の1月だと254,260円(1ドル102.75円換算)で済むんです。
(厳密には2021年1月はMicrosoft社の株もう少し安かったのでもっと安く購入できています)
ドル円の関係で30円以上円安になると、10万円以上も損してしまうんです。
同じもの(株)を買うならできる限り安く買いたいですよね。
国内株だけに投資してると気づかないですが、ひとたび海外に目を向けると、日本が弱く、不利なことに気付かされます。
最高値から-20%下落したアメリカ株
このブログでも紹介しているインデックス投資の王様「S&P500」
一昨年までは、これだけ買えば儲かる!と断言できるくらいとてもよい商品だったのですが、昨年末から相当に株価を下げてきています。
株価下落の理由は、アメリカの不景気と超インフレです。
2020年〜2021年にかけて世界的なお金バラマキイベントで、物価が異常に上がってしまいインフレに・・・。そしてそれが加速し不景気に・・・
それを止めるためにFRB(連邦準備理事会)が強烈な利上げをしているため(現在も継続中)、銀行からお金を借りている企業の業績悪化し、それに伴って株価が下がる・・・
ドミノ倒しのような悪循環になっているのです。
それでも投資は必要
アメリカが不景気で株価も下がっているなら一体何に投資すればいいの?
そもそも日本も不景気でインフレなんだから、現金たくさん持ってた方がいいんじゃないの?
そんな風に思うのも当然です。それでも私は次の3つの理由で投資を続けていくべきだと思っています
理由1.インフレに備える
既に物価高を体感している人も多いと思いますが、これからもっと大きなインフレになることはさけられません。でも、日本はアメリカのように利上げもしていないのにナゼ?と思いませんか。
日本のインフレの理由は、今の超円安です。諸外国が利上げに踏み切る中、日本は逆行する形で利上げを意図的に阻止しています。ドルだけでなく、ポンド、ユーロ、オーストラリアドルなどすべての通貨に対してものすごい円安が進んでいるのです。
そして燃料、肥料、食べ物、資材のほとんどを輸入に頼っている日本は必然的に高いコストがかさみ、そのコストが価格に転換されているのです。
この円安の動きは来年春まで続くらしいので、それまで、いやそれ以降も日本が強力なインフレになることは簡単に想像できてしまうのです。
でも視点を変えてドルで資産を持っていたら?
海外の企業に投資していたら?
日本が円安で不景気だったとしても、海外企業が利益を上げていれば自然と私たちの資産は増えることになります。
理由2.日本の没落
さきほど円安の説明の中で、海外に目を向けると日本の弱さに気づくといいました。円安の状態は、海外の投資家にとって「円」や「日本企業」に魅力を感じなくなったことを表します。
そしてみなさんご存じの「少子高齢化」
投資はその企業の将来性にお金を出すものです。哀れみやボランティア精神で投資をする人はいないですよね。そうすると、衰退していくことがわかっている国に投資をする人がいないのは当然のことといえます。
そして、お金が集まらなければ事業の継続は難しいですし、チャンスも少なくなります。
日本が没落していくことは残念ながら避けられないことです。
もちろん、日本にも素晴らしい会社はたくさんあります。また、日本株で利益をあげている人もいますが「ほったらかしで増やす」ズボラ投資には不向き。こういった理由から、投資は米国株を中心とした海外への投資をお勧めします。
理由3.自分の人生をデザインする
いきなりキザっぽいことを言いますが、自分の過去を振り返ってみると結婚→離婚→シングルマザー→現在と時を経て、子育てや仕事でいろいろと思うようにいかないことが多かったなと感じています。
自分の不甲斐なさに夜泣いたことも多かった。
“将来のために”と、ある程度学費資金が貯まるまで投資をしなかったことがすごく悔やまれる。
だから、私のようにお金で後悔するシングルマザーが1人でも減ってほしくてこのブログを書いています。
子どもの将来の学費は結構なんとかなるものです。まとまった生活防衛資金が用意できたら、すぐに少しずつでもいいから投資を始めてください。
投資が怖いのはみんな同じです。それなら毎月1000円からでもいい。10年後に必ずあなたのお金が増えているから。とにかく始めてみましょう。
今から少しずつでも自分の人生をデザインする力を溜めていってください。
今後の投資戦略
10年後に確実にお金が増えるとしても、大事な大事なお金をどーんといっぺんに投資に使うことはやめてください。
今はまだアメリカを含め世界経済は不景気の真っ只中、そしてこの不景気がいつ終わるのかはその「印」が出るまで誰にもわかりません。
今は投資をするにしても無難な投資先を選んで、少しずつ行う必要があります。
ここでは、私の具体的な投資戦略をお伝えしたいと思います。
性格は限りなくズボラですが、お金は大好きなので絶対減らしたくない!そんな私の投資戦略、参考にするかしないかは自己責任でお願いします。
ズボラ投資戦略
投資先①:楽天・全米株式インデックス・ファンド
投資金:少額(5千円〜1万円)
投資頻度:毎月つみたて(ボーナス月なし)
→ 理由:アメリカの上場企業4,000社に投資するファンドで、S&P500の500社より幅広い業種に投資している点がいい。
投資先②:全世界株式インデックス
例:eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]
投資金:少額(5千円〜1万円)
投資頻度:毎月つみたて(ボーナス月なし)
→ 理由:「全世界」とは言っているけれど、中身をみると6割アメリカ株なのですが、リスク分散の意味でも、アメリカ以外の国への投資も必要。
つみたてNISAぎりぎりの3万円/月を投資しない理由は、世界規模の不景気と円安だからです。11月のアメリカの中間選挙を前など、一時的に株価が上がることがあるでしょうが、本命は来年2023年の大底をタッチした後です。S$P500それまでは、細々と買い集めていく予定です
■まとめ
ステップバイステップであなたの大事なお金をガンガン増やしていきましょう♪
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